古美術 ?! コーナー  @ 08年6月〜7月  (文責 佐藤)

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美術品市場
レポート

2008
07
30


日本には、「全国5大美術品市場」というのがあるのを、ご存じでしょうか。
5大とは、東京・大阪・京都・名古屋、そして、金沢です。

「金沢美術倶楽部」は、金沢の台所といわれる近江町市場のすぐ脇にあります。
北陸3県の美術商、約60数店が所属し、毎月27日には、市が開催されています。

当店も所属部員で、私は、今年3月から従業員として(何もわからず荷物持ちですが)参加しています。

最初に行った時は、初めて見る競りの迫力に圧倒され、何が何だかわからないうちに終わってしまった感じです。

7月で5回目、さすがに少し回りを見る余裕もできたので、今回コラム用にレポートしてみました。

午前8時過ぎ、2階の会場に入り、出品物のリストを書いて、品物を並べます。
それから、会場に出品されている品物(千点以上あるでしょうか)、を隅から隅までざっと、気になる品があればじっくり手にとって傷がないかなど入念に吟味します。

午前10時、競りがスタート。
手際よく、テンポよく、どんどん進行していきます。
1点数秒から30秒、平均10秒くらいで、あっという間に競り落とされていく感じです。

昼食をはさんで午後2時から3時には終了。

皆さん、買ったものを大事に車に積んで、帰途につきます。
お疲れ様でした!



金沢美術倶楽部の入り口。
4階建ての建物です。



緊迫した競りの様子

古銭のお勉強

2008
07
09


古銭のページをアップする際、少しお勉強をしたので、忘れないうちに記録しておきます。

「定位貨幣」とは?
「古南鐐二朱銀」の説明に、「最初の定位貨幣銀貨」とありますが、この「定位貨幣」というのは、「これが○○(円)であるということが表示されている貨幣」のこと。
ですので、これは銀貨として、最初に造られた定位貨幣ということです(金貨はすでに定位貨幣があった)。

それまでは、目方で計って、「馬1頭、何もんめ」などといってお金の重量でもって取引していたわけですね。
お金持ちになるには、体力つけないと・・・!



この時代のお金の単位
(明和9年は江戸時代中期)
・1朱=250文
・1分=4朱
・1両=4分=16朱=4000文

 
漆、驚きの
抗菌パワー

2008
07
02


輪島塗の話題が出たついでに、漆に関する面白い新聞記事があったので紹介します。

以下、北国新聞、2008年6月10日付記事より抜粋

金沢工大の小川俊夫教授が、漆のパワーを科学的に証明しました。
すぎ、ひのき、化学樹脂など、30種類の素材のパネルに、大腸菌を付着させ、気温36度で放置したところ、24時間後に、驚くべき結果が!

化学樹脂パネルの大腸菌はそのままの状態なのに、漆のパネルの大腸菌は、約1000分の1に減少、なんと、ほとんど消えていたそうです。
(記事には、他の素材の結果は出ていませんでしたが)

昔から漆器には防腐作用が有るといわれていましたが、まさに、これが科学的にも証明されたわけです。

理にかなった本物の良さを、子どもたちにも伝えていきたいものです!
 
 

いつも使っている
お椀です。

抗菌性の源は、
漆の主成分、
ウルシオール
だそうです。

洞爺湖サミット
と、36年前の
日中国交樹立
の共通点とは?

2008
06
28


来月7日から始まる、北海道洞爺湖サミット。
漆は英語で「JAPAN」。輪島塗は、塗りなおして長く使うことができ、地球環境問題などを話し合うサミットにもってこいということで採択されたそうです。

実は、この少し前、昔の話をしていた時に、偶然にも、日中友好の首相みやげのことが話題になりました。

父の話はこうです。
「昭和47年、時の首相 田中角栄氏のちから添えにより、永らく途絶えていた日中国交が正常化し、講和が成立した。中国主催によるその祝賀宴へのみやげとして、九谷の酒盃が選ばれ、当時の有望クラフト作家、松本佐一氏が、デザインと制作を受注納品し、宴席での乾杯に用いられた。
好評だったこの作品は、その後、国内でも需要が生じ、追加制作がなされた」

その追加制作された、2個セットの盃(売却済みとなりました)が、当店にも商品として残っています。

ちなみに、この輪島塗の盃も、インターネットで10万5千円で販売されるそうですよ。

以上、石川県産の外交みやげつながりの話題でした。
 

洞爺湖サミットの
首脳歓迎夕食会で、
乾杯に使用される、
輪島塗の盃


国花ヤマザクラ」と、
中央には首脳と夫人の、
周囲には首相全員の
イニシャルが
蒔絵で描かれています。
 
古美術品の
価値を決める
要素は何?

2008
06
10


店には、品物を売りに来られるお客様も時々いらっしゃいます。
父が鑑定しているのをそばで見ていると、「今はもう、こういうもの売れないからね〜」と答えている場合が多いですね。
テレビの「何でも鑑定団」ではないけれど、お宝はそうあるものではないようです。

古美術品の価値を決める要素って何でしょう?
まず第一に、美術的価値。
次に、稀少価値と時代的価値が続くそうです。

みなさんのお宅にも、何か眠っていませんか?
 

ホームページ用に
最初に撮影した商品。
ただし、オープン直前に
売れてしまいましたが。
どうぞよろしく!

 2008
06
03

ホームページ担当の佐藤です。
昨年より準備を始めていた当店のホームページもいよいよオープンの日を迎えました。
とはいっても、まだ工事中のところもあるのですが・・・(#^.^#)。
なにしろ、店主が高齢なもので・・・、何卒ご容赦ください。

このコーナーでは、古美術にまつわるエトセトラを、私、娘からみた素人目線で、コラム風に紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
 

床の間です。

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